私たちは、船橋農業は大規模消費地に隣接し、地産地消の担い手として新鮮で安全な農産物を提供するだけでなく、住宅地に隣接する農地は将来想定される大規模地震の際には、まさに食と水を提供できる防災拠点として見直されるべき船橋市民の共有資産であると考えています。
一方で園主の高齢化により広がる耕作放棄地、相続税対策で減少する農地面積といった都市型農業の課題にも直面しています。その中で規格外農産物を活用した商品開発に取り組む若手後継者も育っており、持続可能な「次世代につなぐ船橋農業」を合言葉に農作業のお手伝い(援農)を行っています。
現在、18軒の農家さんにひと月延べ140人の会員が援農に出かけ、野外での土いじりで汗水を流しながらの半日仕事ですが、実際に農作業をすることで作物づくりの苦労が体感でき、普段食べている野菜の美味しい見分け方もできるようになります。
エダマメの除草
トマトの支柱立
遊休農地3カ所(約5.500㎡)で野菜の栽培をしています。
(2024年度 延べ参加人数 約950人)この活動では、遊休農地の活用、会員の農業技術の向上、収穫物の直売活動や福祉施設への提供、収穫体験の場の提供を行っています。また、会員が集まり共同作業を行うことにより会員同士の交流にも役立っています。
圃場での作業
農業機械研修
当クラブで栽培した農作物の園児、学童、一般市民の皆さんなどによる収穫体験、福祉施設や子供食堂への提供を通じ、学習支援、福祉への貢献を図っています。
当クラブで栽培した作物の一部は、クラブで直売しています。直売するために必要な作物の品質確保、包装などは農家での援農活動に役立つとともに農家との共催イベントでは市民の皆さんとの交流にも努めています。
援農クラブ直売会
農家の直売会